論文・発表紹介
| (論文) 原材料としての地下水起源判別 著者:富山眞吾 ソフト・ドリンク技術資料, No.161,2010 |
青森県弘前市内の井戸を対象とした研究において、水素・酸素安定同位体比の対比により平野縁辺部の丘陵地を流れる河川水が地下水の起源として推定された。地下水流動シミュレーションでは、井戸の南西方約4kmに位置する標高80m程度の丘陵地から浸透した河川水が起源であるという結果が得られた。この場所は安定同位体比から推定された地下水起源と一致し、複数手法によるアプローチが有効であることを示している。 |
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| (発表) 原材料としての地下水起源判別 発表者:富山眞吾 日本食品工業倶楽部 「食品の品質保証懇話会」 (平成22年7月21日) |
食品分野では産地偽装が社会問題化しており、地下水についてもどこを源流とし、どれほどの時間をかけて流れてきたのかといった起源に関する情報の開示が社会的ニーズとなりつつある。また、ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品名や原材料名をラベル表示する際には関連法規における分類と対応させる必要がある。そのためには、科学的根拠をもって地下水の性質を把握することが重要となる。本発表では地下水の起源を判別する手法と研究事例について紹介した。 |
| (論文) 安定同位体分析と数値解析を用いた 食品原材料の地下水起源判別 著者:富山眞吾、井伊博行、上原倫子、 脇田隆茂 日本食品科学工学会誌, Vol.57,No.1,2009 |
岐阜県瑞穂市で食品原材料として採水している地下水を対象に起源の推定を試みた。水素・酸素安定同位体比から、地下水の起源は揖斐川や根尾川上流および近傍河川にあることが推定される。3次元数値モデルによる地下水流動解析では根尾川上流域から岐阜工場近隣に至る範囲において河川水により地下水が涵養され、混合しつつ南方に向かって流下する地下水流れが予測され、水素・酸素安定同位体比と陽・陰イオン濃度から推定される地下水流れと整合的である。 |
| (論文) 安定同位体分析と数値解析を用いる 富士御殿場地域における地下水起源の推定 著者:富山眞吾、井伊博行、宮池周作、 服部良太、伊藤勇二 分析化学, Vol.58,No.10,2009 |
静岡県御殿場市で採水している地下水を対象に起源と流動の推定を試みた。電気伝導率や溶存イオン濃度は富士山山麓の湧水に類似する。また、水素・酸素安定同位体比からは富士山山麓斜面の降水を起源とすることが明らかになった。水理概念の検証を目的として実施した地下水流動解析では、富士山東麓の標高2000m以上の斜面から採水地へ向かう地下水流れが予測され、水質および酸素同位体比からの推定と整合的な結果となった。 論文PDF http://www.jstage.jst.go.jp/ article/bunsekikagaku/58/10/865/_pdf/-char/ja/ |
