HACCP(ハセップ)

食品の品質保証システム
HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point:危害分析重要管理点)とは、食品衛生を基本とした食品の品質保証システムです。
最終製品検査(サンプル検査)に重点を置く従来のランダム抜き取り検査とは異なり、原材料の生産の始まりから生産工程、最終工程、物流に至るすべての工程において、予想される危害のすべてを洗い出して、それらのポイントを確実に管理し、危害発生の阻止または防御の対策を取っていく方法です。
すでにアメリカではHACCPの導入が義務付けられ、EU、カナダでも法令化が進められています。
日本のHACCPシステムである総合衛生管理製造過程の承認制度は、1996年に食品衛生法に導入・公布され、政令で適用食品業種が指定され、省令で承認基準等が規定されている法体系です。
▼従来の方法(ランダムに抜き取り検査)

▼HACCPシステム(予想される危害を洗い出しポイントを管理)


三菱マテリアルテクノの対応
HACCPはコーデックスガイドライン(FAO:国連食料農業機関/WHO:世界保健機構の合同食品規格委員会の定めたガイドライン)の定めた12手順に従い文書化を進めますが、当社は下記に示す12手順の手順4以後の手順について文書の作成や分析などに協力させて頂きます。
コーデックス12手順
| お客様主体で対応 | 手順1 | HACCP専門家チームの編成 |
| 手順2 | 製品についての記載 | |
| 手順3 | 意図する用途/対象消費者の確認 | |
| 当社で協力 | 手順4 | フローダイヤグラム/施設内見取り図の作成 |
| 手順5 | フローダイヤグラム/施設内見取り図の現場確認 | |
| 手順6 | 危害分析(HA:Hazard Analysis)(原則1) | |
| 手順7 | 重要管理点(CCP)の設定(原則2) | |
| 手順8 | 管理基準(CL)の設定(原則3) | |
| 手順9 | モニタリング方法の設定(原則4) | |
| 手順10 | 改善措置の設定(原則5) | |
| 手順11 | 検証方法の設定(原則6) | |
| 手順12 | 記録の維持管理(原則7) |

一般的衛生管理事項(PP)
HACCPシステムを導入し効率的に実施するためには、あらかじめ清潔で衛生的な製造環境を達成するためのPP(Prerequisite Program)の整備・充実が前提となります。当社はこのPPを主体に行います。われわれエンジニアリング会社にとってのHACCPはこの前提条件のPPであると考えています。
HACCPシステムでは原材料・製造工程において、危害の発生を防止する上で重要な管理点(CCP:Critical Control Point)を決め、温度、pH、時間、塩分濃度等の管理基準(CL:Critical Limit)を設定し衛生・品質管理を行いますが、当該製造工程の周辺の施設・設備環境の衛生的保持、機械器具類の衛生管理(洗浄殺菌)、作業者の衛生慣行や原材料・包装資材等の衛生管理等の一般的な衛生管理対策(PP)がおろそかになると、CCP管理そのものが困難となります。
これらの基本がなければHACCPを進めることはできません。すなわちPPとはHACCPシステムによる衛生・品質管理を実施するための事前対策として、サニテーション(衛生管理:菌の発生しない、汚染されにくい等)対策を考慮した施設・設備構造になっているか、機械・器具類の洗浄・殺菌、保守点検は行いやすいようになっているか、ネズミや昆虫の防除対策はできているか等です。
PP(一般的衛生管理事項)構築における三菱マテリアルテクノ対応
サニタリー設計
HACCPシステムによる衛生管理を効果的に実施するためには、その前段階として、食品の製造に用いる施設設備が衛生的であること。
PPには下記内容を網羅する
- 施設設備、機械器具の衛生点検
- 施設設備、機械器具の保守点検
- 従事者の衛生教育
- 鼠族、昆虫等の防除
- 使用水の衛生管理
- 排水および廃棄物の衛生管理
- 従事者の衛生管理
- 食品等の衛生的な取り扱い
- 製品等の回収方法
- 製品等の試験検査に用いる機械器具の保守点検
当社はHACCPの前提であるPPを主体に施設の設計を行い、お客様のHACCPシステム構築のお手伝いをしています。詳しくはお問い合わせ下さい。
