プラントエンジニアリング入門
人々の暮らしに必要不可欠な
「ものづくり」を支える、技術。- 日常生活に欠くことのできない電気や石油、ガスなどのエネルギーや、食料、飲料、金属、医薬品など、日本そして世界中の暮らしや経済に欠かせない重要なものを生産する設備をプラントといいます。そんな社会的価値の高いプラントを設計、施工し、メンテナンスをする仕事を、プラントエンジニアリングと呼んでいます。
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重金属廃水処理
資源となる鉱物を採掘する場である鉱山。この鉱山廃水に含まれる重金属(鉄、ヒ素、銅、鉛、カドミウムなど)は、特殊な水処理技術が必要です。
重金属廃水処理施設が環境維持には不可欠となります。 -
貴金属(金・銀・プラチナ)
電子部品や宝飾品などに用いられている貴金属。
スライム、粗メタル、スクラップなどの原料から、プラントでいくつもの工程を経て高純度の金や銀を抽出します。 -
家電リサイクル
家電リサイクル法が2001年より本格施行となり、廃棄物の減量と資源の有効利用が推進されています。
家電リサイクルプラントでは、クーラー、冷蔵庫、テレビなどの家電製品から有益な資源(鉄、アルミ、銅、ガラスなど)を回収し、再資源化しています。 -
洗剤・シャンプー
台所用、洗濯用、浴室用の洗剤やシャンプーは、化学プラントで製造されています。
肌に触れる商品のため、安定した品質とコスト削減を推進した製造ラインがプラント内に必要となります。 -
医薬品・薬剤
医薬品・薬剤は、人々の健康に貢献する、現代になくてはならない生命に関わる製品。
そのためプラントにおける品質管理、生産効率向上のみならず、厳格な安全性を担保する化学技術が必要となります。 -
食品
人々が毎日口にする各種食品。例えば塩や粉末状の出汁なども、食品プラントで製造されています。
異物の混入がないように管理するだけでなく、そこで働く人々も清潔を保つべく、エアシャワーや消毒施設を備えたプラントが必要になります。 -
飲料製造
街中のコンビニエンスストアや自動販売機でいつでも手に入る飲料。
これらは飲料プラントにて日々生産されています。ほぼすべての工程を機械による自動化とすることで、最適な生産活動をプラントが担っています。例えば写真のように、飲料を製造し、充填された缶やペットボトルを高速搬送する設備がプラント内にあります。 -
アルミ缶
飲料を人々のもとへ製品として届けるのに必要な容器のひとつ、アルミ缶。
薄い帯状(コイル状)のアルミ板から、押し出し成形でアルミ缶は製造されています。アルミ缶成形技術の進歩により、近年ではペットボトルのように開閉の自由な「アルミボトル」も生産されています。 -
パソコン・スマートフォン
今や人々の暮らしに欠かせなくなったパソコンやスマートフォン。これらを動かす頭脳となるのが半導体です。
あまり目にすることのない半導体の材料となるシリコンウェーハや電子部品も、プラントで製造されています。高純度・高精度な部品の製造工程においてはわずかなホコリの混入も許されないため、半導体プラントには高清浄度を保つクリーンルームが必要となります。 -
自動車の部品
世界では年間920万台以上の四輪車が生産されており、その部品は1台当たり3万点にものぼります。
特に、エンジン・プラットホームなどの心臓部には複雑な形状の金属部品が数多く使われており、高速での加工が行われます。これらの部品や加工の工具は、粉状の金属を金型を用いてプレス成形し、高温で焼結のうえ製造されています。 -
タイヤ
各産業におけるプラント内には、生産ラインを最適化する機器設備が備わっています。
例えば輸送手段として欠かせないタイヤ。安定した品質と効率化を叶えるべく、自動車用タイヤとホイールを自動で組み立てるタイヤ組立装置などがあります。 -
送電線・鉄塔
送電線および鉄塔は、現代社会の利便性維持に欠かせません。自然条件や環境を判断したうえで、工事を行っていきます。
プラントエンジニアリングは「目に見えるもの」の生産設備だけではなく、このように「生活を縁の下で支える」インフラの基礎素材(銅、鉄など)を生産する設備をつくることも含みます。 -
電線
電気エネルギーを送ることを役割とする電力用電線、電気による通信で音声やデータを送ることを役割とする通信用電線。
人々が日常生活を送るのに今や欠かせないこれらの電線は、見た目は一本の単純な線材のようですが、プラントでのさまざまな工程を経て、用途に合わせた特性を持った電線として生産されています。 -
肥料
野菜や果樹の成長に必要な養分を補う肥料も、プラントで製造されています。
肥料は植物の種類により必要な成分が異なり、プラント内で原料分析、計量、配合、混れん、造粒、乾燥の工程を経て出荷されます。 -
太陽光発電
半導体を利用し、光エネルギーを直接的に電力に変える太陽光発電は、再生可能エネルギーとして住宅用、産業用、公共施設、遊休土地の有効活用などの目的によりさまざまな場所で導入されています。
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地熱発電
地中深くから地熱によって生成された水蒸気を取り出し、これによりタービンを回転させ発電する地熱発電も発電方式のひとつ。
CO2の排出量が少なく、天候に左右されず安定的な電力を供給できる地熱発電所が広がっています。 -
水力発電
水が高所から落下する時の力を利用して水車を回し、直結する発電機で電気を発生させる水力発電。日本では古くから利用されており、近年も安全でCO2排出量の少ない発電方式のひとつとして活用されています。
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焼却炉・下水処理施設
人々の暮らしや経済活動において発生するごみなどの廃棄物。
循環型社会を維持していくため、焼却施設や下水処理施設では、廃棄物の処分だけではなく資源やエネルギーの再活用も行われています。
機械、電気、土木・建築、化学。
あらゆる分野の技術を
集結させ、つくる。- エンジニアリング会社はいわゆる製造業ではありません。メーカーのようなプラントや製品は持たず、機械、電気、土木・建築、化学などの専門技術を持ったエンジニア集団です。一人ひとりの技術と経験で、日本のみならず世界中のプラントを生み出し、支えています。あなたが活躍できる分野もきっと見つかるはずです。
※メーカー…製造業。素材や材料を加工したり組み立てることにより、製品を製造・提供している。
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機械
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電気電子
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土木・建築
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化学工学
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地球科学
技術者としてのキャリアのメリット技術者としてのキャリアのメリット
「何でもできる」を、目指せる。
「これだけは誰にも負けない」を、
言える。
当社では、やりたいことを職種や所属で縛りません。メンテナンスの仕事をしながら、工事の施工管理も担当する。自分で設計した図面を手に、機械装置を設置し、試運転して、お客様に引き渡すところまで全部やる。すべて自分たちの責任で、お客様を支えることができます。製品品質や、製造プロセスの生産性と安定供給について、自分事としてお客様に提案する。ものづくりのやりがいやおもしろさを最初から最後まで味わい、大きく成長することができるのです。設計、施工、その先のメンテナンス、すべてをこなすゼネラリストも、設計ひとすじ、施工管理ひとすじのスペシャリストも目指せる。社員たちは、目の前の業務に真剣に取り組みながら、なりたい自分像を探し、見つけ、日々成長しています。
多種多様なプラントエンジニアリング分野
トータルエンジニアリング
ワンストップソリューション
あらゆる分野の
プロフェッショナルが集結。
一介のエンジニアリング企業を
超えた存在へ。
化学プロセス、土木・建築、機械、電気、空調から機械装置製作まで。あらゆる専門領域のプロフェッショナルを全国の拠点で育成、配置することで、お客様の要望にワンストップで対応できる体制を構築してきました。それにとどまらず、当社では資源探査・地質調査・ボーリング技術をベースに、さまざまな応用技術を発展させ、資源分野では、環境に配慮した各種技術開発、環境分野では、土壌・地下水汚染の調査・分析・対策まで一貫して対応。そしてエネルギー分野では、環境性に優れた地熱発電や地中熱利用システムの普及・推進に努めています。
こうして当社独自の事業領域を拡げ、エンジニアリング企業を超えた存在へと成長し続けています。